自閉スペクトラム症、ADHDの症状チェック

ADHD
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自閉スペクトラム症、ADHDはなかなか症状がよく分からない病気でもあります。

そこで、私がよくきいている内容を挙げてみます。これだけ、全部ちゃんときこうとすると2時間くらいかかりますね。。

不注意

不注意は、抑制制御の問題が中心にあります。そして、この症状から派生して遂行機能の問題が出てきます。

遂行機能は多動・衝動性との関係で起きることもあります。

  • ケアレス・ミスが多い。(例えば、テスト等でよく考えれば分かる問題を間違っている。漢字等が微妙に間違っている。書きまちえている。)
  • 読み間違い、書き間違いが多い(例えば、ぱっと看板のカタカナを読んだ時に間違えて読んでいる、憶えている)
  • ものをよく無くす。(携帯電話、家の鍵、手帳などの大事なものを年に1回は紛失する。軽度ならば、いつもどこにおいたか分からなくなる。)
  • 約束をすっぽかす。(学校の課題などの嫌なことではなく、友人と遊ぶ約束などの楽しい約束も忘れてしまう)
  • 人の話しをきいているはずなのに、内容を覚えていない。聞き漏らしが多い。(例えば、学校のホームルーム等で言われているはずなのに、内容を全く覚えていない。仕事であれば朝礼や申し送りの内容など)
  • 提出書類の書き直し、やり直しが異常に多い。(書き損じ、書き間違え、誤記などが多い)
  • 話をしていると、何を目的に話しているのかが抜けてしまう。(例えば、話を聞いている最中に思いついたことに気をとられてしまい、何を聞くべきかを忘れる。上司への報告・相談や、営業等の場面で起きやすい)
  • 仕事の優先順位を立てる際に、思いついた順番に仕事をしてしまう。計画的に仕事ができない。
  • 家の片付けができない。片付けをしようと思えば思うほど、なぜか散らかってしまう。

多動・衝動性

  • 課題によってモチベーションの差が大きい。(学生の間は、好きな科目はずっとできるのに、苦手な科目は全くできない)
  • 興味がある課題ならば、何時間でもできる。(その間は、過集中と言うような、集中し過ぎている状態が起きる)
  • 会議や話し合いなど、じっとしていなければならない時間が苦痛。もしくは、その時間中に違うことを(例えば落書き)して退屈を紛らわそうとする。
  • 単調な作業が苦手で、同じことをやっているとすぐに飽きがきて、続けられない。もしくは、同時並行で複数のことをやった方が、結果的効率があがるという現象が起る。
  • 興味があることでも、飽きてしまうと、全くできなくなる。(例えば、好きな趣味でも、飽きてしまうと全然できない)
  • 気が付くと、簡単に終わる仕事、自分が好きな仕事ばかりやってしまい、毎日コツコツとやらなければいけない仕事を後回しにしてしまっている。
  • あと少しで終わるような仕事でも、興味がなくなるとできなくなる。(例えば、難しい問題も、解き方が分かるとそこで、興味関心が満たされて、続きをしようという気持ちになれない)
  • 多弁でよく喋る。
  • 入院している、電車に載っている、散髪しているなどの、ある程度の拘束されてい状況で、楽しいことがないか、暇つぶしになるものがないか探してしまう。もしくは、そういうものがないと耐えられない。
  • 思いついたら、実行しないと気がすまない。(例えば、◯◯がしたいと思ったら、明日にしようなどのように、待っておくことができない。)
  • 手元にお金があると、欲しいと思ったものを買わずにはいられない。
  • 必要ないと自分が判断したものが覚えられない。

ADHDの症状 その他

これらの症状は不注意ともとれなくもないですが、よくADHDの方にみられる症状です。

  • ものの位置が変わると覚えられない。
  • よく、傘などを忘れてなくしてしまう。(無意識に、ものの置く場所を固定する。固定しないとものをなくす)
  • 仕事で必要な物品のある場所が覚えられない。(いつも必要な物品を探す、人に尋ねないと分からない)
  • 仕事で同じような説明を何度も受けているにも関わらず、何故か仕事の内容が覚えられない。(電話対応等でメモを取るが、そのメモの内容を覚えられずに、何度も確認をしたり、尋ねたりする)
  • 仕事が見えていないと忘れてしまう。(例えば、付箋に書いていない仕事は、後で思い出すということができずに忘れてしまう)
  • 時間の感覚がない。いま、どれくらい時間がたっているかがよく分からない。
  • 目的の場所に到達するまでの時間が推測できない。

自閉スペクトラム症

コミュニケーション

  • 「これ」、「あれ」などの言葉が何を指すのか、分からないときがある。とっさに言われた一言がどんな意味なのか理解できないときがある。
  • 曖昧な表現をされると、よく分からなくなる。(例えば、「早急に仕事をして欲しい」「暇な時でいいからやっといて」「だいたいでいいから」「いつもどおりでいいよ」「普通にしてればいいよ」「きりがいいところで終わっていいよ」 「前と同じようにやってよ」)
  • 自分が思っていること、感じていることを話しても、相手にうまく伝わらない、何かずれている感じがする。
  • 自分が習ったり、教わったりしたことがないルールや約束事が沢山ある。そして、周りの人は、そのルールや約束事を守って生活しているように思う。(例えば、就職活動にはスーツでいく、年上の人には敬語を使う、面会の際はアポイントを取る)
  • 職場が変わった時に、新しい職場のルールが分からずに、失敗をしてしまうことが多い。
  • 自分が言った一言で、周りがよくドン引きする。失言が多いみたいだが、自分ではよく分からない。
  • 「何かをしてやっている」「押し付けている」「上から目線」「威張っている」などの雰囲気が出ていると言われるが、なんのことか分からないことがよくある。
  • 女性の場合、女子同士の会話は意見がコロコロ変わっていくためついていけない。(例えば、このグループではある事柄をいいといっているのに、次の瞬間にけなしたりするのが理解できない)
  • 飲み会などの社交の場にいった時に、相手の会話から、どのひとが偉い人なのか分からない。
  • いわゆる言外の意味がよく分からない。相手の言葉の裏にあるメッセージがくみ取れない。もしくは、はっきりと言ってもらわないとぴんとこない。

こだわり

  • 複数の人に仕事を教えられると、混乱する。(例えば、Aさん、上司と二人の人に同じ仕事のやり方を教えてもらうと、どちらのやり方が正しいのか分からなくなる。)
  • 急に予定が変更されると、どうしていいのか分からなくなる。イライラしたり、頭が真っ白になってしまうなど、気持ちの整理ができない。
  • 「仲良くなると敬語で話さなくなる」ということができない。スーツなどのフォーマルな格好をしてあってしまうと、いつ崩していいか分からないため、ずっとスーツをきないと気がすまない。
  • 自分なりの手順や決まりがあり、手順や決まり通りにしないと気がすまない。
  • 規則・正しさを相手に求めてしまう。周囲の人が、どうして正しいことを守ったり・守らなかったりするのか分からない。(例えば、法律違反や学校の規律を守ることを友人などに求めて、トラブルになったことがある。)
  • ものごとには例外が非常に多いと感じてしまい、その例外を全て把握しないと動けない。または、その例外のためによく混乱する。
  • 曖昧な表現をされると、「◯◯ということですよね」と言い直して、内容を具体的にしたくなる。もしくは、具体的にしないと意味が分からない。
  • 仕事をするときに、1から10の全てが決まってないと動けない。詳細が決まっていないと動けない。とりあえず、やってみるということができない。
  • 色々な場合を想定して、「この場合は、どうなるのか?」と気になってしまう。 よく最悪なシミュレーションをしてしまう。
  • 「成功している/失敗している」「敵/味方」「賛成/反対」などのように二者択一的な思考しかできないと言われる。曖昧な評価ができない。グレーゾーンがないと言われる。
  • 物事を被害的にとると言われる。(例えば、自分の意見に賛成してくれないなら敵ということだのように少しの反対でも、自分が攻撃されているように感じる)
  • 言葉が複数の意味で言われていると混乱する。人によって意味が変わる言葉があると何か違和感を感じる、訂正したくなる。
  • 人に対する評価が変わらない。この人は駄目な人だと感じたら、どんなことが起こっても評価が変わらない。

DSM-5では、こだわりの中に「感覚過敏」が入っています。

自閉スペクトラム症のその他の症状

  • 表情が読めない。相手が怒っているのに、それに気がつかなかったことがある。
  • そもそも人の顔をみるのが何か苦手
  • 同時に2つのことをやろうとすると、どちらか一つだけしかできない。(例えば、人の話を聞きながらメモをとる。音楽を聞きながら、勉強する。)
  • 一度、気になりだしたら、そのことが頭から離れない。
  • フラッシュバックがよく起きる。特にいじめ、嫌な一言など

発達性相貌失認 / 町並み失認

  • 人の顔が覚えられない。以前にあった人かどうかも分からない。髪型等で、人の顔を区別しているので、髪型が変わると身近な人でも区別できない。(特に家族でも)
  • 町並みが覚えられず、家の近所でも道に迷う。
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