強迫性障害が長くなると、「普通の手洗い」「普通の人は、どこまでが綺麗か?」「普通の人は、これを確認しないのか?」などの、普通が分からなくなる。
中には、普通を求めて、テレビ番組等で推奨される手洗いの方法を真似しようとしてしまう。
しかし、これは間違えで、実際にはゆっくりと1回洗うだけの方が良い。
確認強迫の人の中には、「普通、◯◯は確認するよね?」「1回は確認してもよいよね」と、巻き込み強迫を起こしてしまう人もいる。
というわけで、普通を探そうとするとドツボにはまる人がいる。
参考程度に普通の人がどうしているか?と広く知るくらいなら助けになることがある。自分の行為がいかに、平均とかけ離れているかを知る機会になる場合ならよい。
しかし、洗浄・確認の人は、普通の洗浄・普通の確認は求めないほうが良い、むしろ普通の人が絶対しないような汚いものに触れたり、普通の人が確認するようなことを確認しないで行う方が良い。徹底的なエクスポージャーをしなければ、強迫性障害は良くならない。
また、ためこみ症の人が、「普通の人は◯◯は捨てる」というのを調べてくるのは良い。