強迫症に対する森田療法のエビデンス

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強迫症に対する森田療法のエビデンスについてです。

コクラン共同計画掲載の論文 Morita therapy for anxiety disorders in adults 2015年のレビューよりまとめます。

森田療法は、日本及び中国を中心とした不安障害に対する治療法です。このレビューでは、MEDLINE、EMBASE、PsycINFOなどを含めた研究を幅広く集めたレビューになります。

7つの中国の研究が、本レビューの基準に合致し、6つがメタアナリシスに回りました。

2つの研究は、恐怖症に関するものでした。

4つの研究が強迫症に対する研究です。森田療法+薬物療法、薬物療法のみの比較です。一つの研究ではデータが完璧に揃ってはいませんでした。これらの比較では効果は見られなかったようです。一つ一つの試験を見ますと強迫症の研究に使われるY-BOCSで効果を判定している研究が一本だけですし、比較ができなかったようです。

著者の結論としては、森田療法の不安症に対するエビデンスは限られている事になっています。理由としては、中国のみで行われていること、被験者数が少ないこと、効果に対する治療脱落の情報が不充分であること、リスクバイアスに対する評価がう十分であるということです。

 

 

 

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