『いつの間にか、知らない場所にいた。』

解離症(解離性障害)
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解離性障害(症)は、解離性同一性障害とのスペクトラムがある病気だ。

解離とは、人間がストレスがかかった時にとる防衛反応で、かなり原始的な防衛反応と言える。
古典的には、フロイトが防衛機制を見出し、ジャネが解離を見出している。

解離という現象は、普通の人にでも起こりうる現象だ。
例えば、歩き慣れた道を歩いている時に、「あ、もうここまできたんだ」と思うとき、解離が起こっていると言える。

解離は、本来、区画化と離隔化と呼ばれる2つの現象を持っている。区画化とは、トラウマ体験をした時に、その記憶をもった人格を元々の人格から切り離す現象を指す。離隔化は、トラウマ体験がでてきても、その情動を感じないようにする現象を指し、一般には離人症と呼ばれる。DSMにおいては、離人症は、解離とは別の疾患単位としてコードされるが、本質的には近い所にある。

解離とトラウマは、きっても切り離せない関係にある。解離症状がある場合、PTSDにはなっていなくても、何らかのトラウマがある。

解離の程度を図る尺度にDESというものがある。
ネットでもすぐに見つかる。
http://clinical.iuhw.ac.jp/public_html/DES.html

しかし、これは正常な人にも起こる解離が含まれているために、
正常な人の解離には含まれない解離の項目だけを抜き出す必要がある。
その項目は、

3. 気がつくと別の場所にいて、どうしてそこまで行ったのか自分でも分らない。
5. 自分の持ち物の中に自分では買った憶えがない新しい物がある。
7. まるで他人を見るように自分自身を外から眺めているという経験をすることがある。
8. 友達や家族に気がつかない。あるいはそうと認めないことがあると、他人から時々指摘される。
12. 周囲の人間や、物や、出来事が現実のものでないように感じる。
13. 自分の体が自分のものではないと感じる時がある。
22. 状況が変わるとまったく別の行動をするので、自分が二人いるように感じてしまう。
27. 時々頭の中から聞こえて、何かを命令したり、自分の行為にコメントをすることがある。

になる。
これらには、実は離人症も含まれている。

解離の治療の最初は、安心のできる環境調整と言われる。
本人が怖がらない環境がなければ、治療は進まない。
安心できる人間関係が解離症を回復へと繋げる。

 

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