解離性同一性障害の様々な状態像

解離症(解離性障害)
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今回は、解離性同一性障害の実例をyahoo知恵袋を参考に考えていきます。

解離性同一性障害といっても人格の数や、人格同士の関係性等で様々な状態像があるのです。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12136200172
人格に、グループがある場合もあります。グループがあるというのは、それだけ人格の数が多い時に見られる特徴でもあります。
人格の数が10個以上ある場合は、何らかの他の疾患を持っている可能性が高いと臨床上思います。通常の虐待等では、せいぜい、1つ2つくらいです。
他の疾患としては、発達障害のグレーゾーンという方が最も多いです。
あまり、あからさまに発達障害の要素を持っている方は少ない印象があります。
もちろん、統合失調症である可能性もあります。しかし、統合失調症である場合も非典型な病像をしめします。
発達障害のグレーゾーンを中心とした方たちは、虐待等のPTSDの基準を満たさないトラウマで解離性同一性障害を発症する場合が多いです。なので、あたかも解離性同一性障害だけを発症しているかのように見えますが、実際は親の不仲や離婚等の問題を契機に発症していることがほとんどです。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q12119530547
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13144610718
一番最初にあらわれる人格をオリジナル人格と呼びます。その後、一番表面的に現れている人格を主人格と呼びます。
健常な人は、オリジナル人格=主人格であり、人格の数は1になります。
通常の解離性同一性障害の場合は、オリジナル人格=主人格ですが、時にオリジナル人格≠主人格である場合があります。この場合、主人格が眠り続けていることになります。
主人格が眠り続けていることを知っている場合は、新しい主人格は、自分が交代人格であることを認識していますが、主人格が眠り続けていることをしらない場合は、幼児期健忘という形になります。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13146278258
人格同士がしっかり分離せず、混ざるという方もいます。混在して、目の前にあらわれる場合もあります。
また、この方のように漠然とした不安を訴えることも解離性同一性障害ではあります。
この場合、認知行動療法のエキスポージャーは不向きである場合が多いです。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13146044858/a360189245?open_reply=1
人格には、様々なタイプがあります。いわば、人格ごとに個性があります。前にも書きましたが、発達障害を合併している場合も多いです。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10146157880
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14104937419
主人格の能力を越える能力を持つ場合もあります。これらの内観が本当に正しいのかは分かりませんが、現象としてはこのようなこともあります。このように、本人が交代人格であることに気がつかない場合もあります。この辺りは、全生活史健忘や解離性遁走との連続性があるのかもしれません。両者は、同一個人としての連続性を失っていますが、この方たちのように、同一個人としての連続性を保っている場合は、こうなります。
全生活史健忘や解離性遁走の方たちは、見知らぬ土地で発見されることが多いです。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14135027359
このように、体の部分に憑依したかのような場合もあります。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14118143569
人格同士が統合に対して、恐怖感を抱くことは多いです。統合だけが治療のゴールではありません。一方で、このような話し合いをして決めていくという方向性はとてもよい方向性です。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1262930072
人格を任意に交代できる方もいます。むしろ、その能力をつけたほうが良い場合もあります。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1290515177
記憶の共有がなされていない場合は、解離性健忘のようになります。また、幻聴などの症状がある方もいます。解離性幻聴とも呼ばれます。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10115342235
解離性同一性障害の方は、このように『私達』という人称を使ったりします。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1191488156
過去の記憶を持っている人格と持ってない人格があります。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10103199195
頭の中での会議を作り出すという治療技法もあります。
お互いの人格と交流がある方がよい方向に向かいます。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13129301563
性別も主人格とは、一致しないことがあります。年齢もです。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1481062699
イマジナリーフレンドは、正常な範囲です。

http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q11144345991
アニメのキャラクター等の人格を取り込むこともあります。解離性同一性障害でも、ありえます。これらは、発達障害に近い特徴を持った解離性同一性障害の方に多いとも言われます。

解離性同一性障害の臨床は、解離性同一性障害の当事者たちが上手く、自分たちの状況を切り抜けている技術を臨床に応用したものが多いのです。

そのため、上手に生活している方の話をきくと、とても勉強になります。

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