解離性障害の方にEMDRを用いるための前提

解離症(解離性障害)
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PTSDを持っている人も、解離性障害の傾向をわずかに持ちあわせている方が多いです。

解離性障害は、解離性健忘という形であらわれる方もいますが、少しぼうっとする、えたいのしれない不安がある等といった、形であらわれることもあります。

解離性障害と診断されないまでも解離症状として理解する必要があります。

さて、このような方にEMDRをすると、少し変わった特徴が起こります。

そもそも、解離性障害を持っている人は、催眠状態(トランス)に非常に入りやすいです。被暗示性とも言われます。

イメージをしてもらうと非常にリアルに感じられることもあります。

そして、この催眠状態では、他のトラウマ記憶にアクセスしやすい状態になります。EMDRの様な両側性刺激を行なった場合も、他のトラウマ記憶にアクセスしやすい状態になります。(これは、当たり前といえば当たり前ですが…)

このトラウマ記憶へのアクセスしやすさが、非解離性症状の人たちと大きく違います。

そのため、安全な場所等のエクササイズをしていても、不意にトラウマ記憶へのアクセスがかかってしまうことがあります。

例えば、安心できる場所であるはずなのに、危険な人が入ってくる。不安感が出てくる等です。

こうなってしまっては、安全な場所にはならないので、安全な場所を再構築する必要があります。

安全な場所を再構築するためには、バリアを張ってもらったり、安全な場所に護り人をおいたり、安全な場所の中に更に安全な場所を作ったり等していきます。

この絶対に安全な場所を作るというのか、解離性障害の治療をしていく上では最も必要不可欠なものなのです。

参考:トラウマ・PTSDの治療で最初に必要なこと

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