ホログラフィートークは、軽催眠を用いた自我状態療法と呼ばれる治療法です。
- 現在の問題を決める
- その問題が自分の感情によるものなのか、他人が自分に投げ込んできたものなのかを特定し、それぞれに応じて対応する
- そのような状況になった過去の場面まで遡る
- 過去の自分の望みを叶える
- 過去の場面のトラウマを処理する
- 過去に体験できなかった体験を行う
- 現在に戻り、治療によって得たものを自分に聞く
といった流れが大まかな流れになります。ホログラフィートークとスキーマ療法は非常に相補的な流れになっています。
スキーマ療法においけるモードワークでは、現在の状態を、傷ついた子どもモード
傷つける大人モード、いただけない対処モードに分類し、モードワークを行います。
問題が自分の感情によるものなのか、他人が自分に投げ込んできたものなのかを特定する
ホログラフィートークのこの部分がうまくいかない場合、巻き込まれスキーマを中心としたスキーマの問題が出てきます。
この部分をしっかりと扱うことで、自分と他人の境界線をしっかりとひくのです。
過去の自分は、傷ついた子どもモード
ホログラフィートークで過去に退行した場合、そこで出会う自分は、傷ついた子供モードです。何らかのことで苦しみ、傷つき、感情的になっています。ホログラフィートークでもスキーマ療法でも、この過去の自分の話を聞き、その苦しみに共感する必要があります。
この過去の自分の話をしっかりと聞くことは、「愛されない」「わかってもらえない」スキーマと関係しています
過去の自分の望みを叶える
この部分にも感情抑制スキーマなどが関わっています。自分の過去の欲求をしっかり捉えることと、これらのスキーマの緩和が関わっています
過去の場面のトラウマを処理する
トラウマの処理に関わることは、その問題の責任を自分から加害者に返すということです。この部分は、欠陥/恥スキーマが関わってきます。とくにこの退けられた加害者は、傷つける大人モードでもあります。
他にもいくつかのスキーマが過去のトラウマ場面の処理と関わってきます。
過去に体験できなかった体験を行う
ホログラフィートークでは、光の柱の中から、「代わりのもの」を取り出してきます。この存在こそが、ヘルシーアダルトモードになります。このヘルシーアダルトモードによって、自分自身にどう関わっていくかを体験していきます
まとめ
ホログラフィートークは非常に強力なトラウマの技法です。そして、スキーマ療法と相補的な関係にあります。もし一緒に行う場合は、これらを参考にしてみてください。