「ゴミを捨てられない」場合の認知行動療法

強迫症(強迫性障害)
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「ゴミが捨てられない」強迫症の方は、幾つかのパターンがあります。

「大切なものを捨てたのではないか?」と思って、捨てられない。

この場合は、確認強迫の一つの症状になります。例えば、自分の個人的な連絡先や名前などのプライベートな情報を捨ててしまったのではないか? それが誰かに見つかって悪用されるのではないか? などのことが気になってしまいます。

「自分の大切な思い出の品を捨ててしまったのではないか?」のようなときもあります。これらの、場合は確認強迫の回避行動として、捨てられないという現象が起こるのです。

この場合は、確認をせずに、ものを捨てていくことが認知行動療法になります。

ものにとても愛着が湧いて捨てられない

これは、ためこみ症の人に多い症状です。ためこみ症の人は、自分の持っているものにとても愛着があります。たとえ、他の人にはゴミ・がらくただと思うようなものでも、ためこみ症の人にとっては大切なものです。

そのため、それらが自分の手から離れることにとても苦しみを感じます。この苦しみを回避するために、捨てられないという現象が起きます。

この場合は、ものをとにかく捨てていくことが認知行動療法になります。

捨てていいものが整理できないために捨てられない

ためこみ症の人は、まだよく分かっていませんがADHDのようにものを整理整頓できない傾向があります。そのため、自分の持っているものを捨ててもいいものと捨ててはいけないものに整理ができないのです。

結果として、ものを捨てられなくなってしまうのです。

この場合は、捨てるもの・とっておくことを整理する練習をしていくことが認知行動療法になります。そして、整理できたものの中から、捨てるものを捨てていくという治療もしていきます。

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