目に見えない強迫行為の落とし穴

強迫症(強迫性障害)
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強迫性障害における強迫行為は、目に見えるものばかりではありません。

暴露儀式妨害法を自分で行う場合は、これらの目に見えない強迫行為を考慮しておらず、結果として暴露儀式妨害法に失敗している方も多いです。

○ メンタルチェッキング

最も有名なものは、メンタルチェッキングと呼ばれる頭のなかでの確認です。これは、確認強迫の人に多い強迫行為です。今までの行為を振り返って、大丈夫であることを確認したり、手順を守ったことを思い返して安心するなどの場合です。

○お祈り

他にも、お祈りをするというものがあります。

これは、縁起強迫の人に多い強迫行為です。例えば、不幸と頭に浮かんだら、「神様…神様…」と心のなかで唱えるのです。そして、この唱えることが止められなくなります。

○特定のものを繰り返す

似たようなものに特別な数字、イメージ、単語を心の中で繰り返すというものがあります。これも、縁起が良い数字やイメージを繰り返すことで、嫌悪的なイメージをかき消そうとします。これも、縁起強迫の人に多いです。

○カウント

これは、数を数えてしまう、数数えの強迫で多いものです。これは、数えなければ気がすまないという感じになります。運動的タイプの強迫性障害です。

参考:強迫症(強迫性障害)の強迫観念と強迫行為の分類とタイプ:タイプによる治療戦略

○リスト化する

これは、自分で心配だったり、不安なものをリストアップすることで漏れがないようにする行為です。

○自分で再保証する

洗浄強迫の人にありがちなのが、感染ルートを考えたり、何と何が接触して汚染されたかを考える行為です。特に、○○さんは、普段綺麗にしているから、持っているものは綺麗なもので…だから、この☓☓は綺麗なものだなどのように理屈を考えることもあります。
○嫌悪的な映像をかき消す・精神的な取り消し

純粋強迫観念の方で多いのが気を紛らわそう、考えないようにしようという強迫行為です。純粋強迫観念は強迫観念が頭にこびりついて離れない状態です。そして、この強迫観念を浮かばないようにしよう、この考えに取り合うという行為全てが強迫行為になってしまいます。

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