強迫性障害の方が持っている感覚:汚れが広がる・伝染する

強迫症(強迫性障害)
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強迫性障害の中でも不潔恐怖の人は、「汚れ」が広がる・伝染するという感覚を持っている人が多いです。

例えば、手洗い前の手で触った場所は、汚く汚染されてしまい、再度洗わないと、きれいにならないという感覚です。

そのため、手洗いをしたら、蛇口を閉める前に、蛇口を洗うということが必要になる方がいます。

また、外から帰った服には外の汚れが付いており、その汚れが玄関にはあるというような、空気感染をするような感覚を持っている人もいます。

多いのが便に触ったかもしれないという感覚で手に汚れが付いているかも?と考え、その汚いと感じる手で色々な物をさわり、汚れが拡大していく症状です。

このような汚染が広がるという感覚を持っているひとは、「あれも汚染された」「これも、汚染された」という感じで、汚染されたものが広がってしまうため、どんどん行動できる範囲が狭くなり、できる活動が減ってきます。

言いかえれば、回避がたくさんあるのです。この回避がたくさんあるために、強迫行為自体は、少し減ってくることもあります。なぜなら、汚いものに触らなくなってくるからですね。

しかし、頭の中では一日中、「○○は汚いゾーンだからだめだ」「××は、汚いゾーンから持ち込まれたものだ」等考えて暮らすようになっています。言いかえれば、ずっと強迫観念に苦しんでいるのです。

これを覆していくには、暴露していくしかありません。

行動範囲がせばまった中で今後も生活していくか、思い切って汚れの中に入って行き、とらわれをなくしていくかの選択が必要になってきます。

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