イギリスにおける心理療法

ガイドライン
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イギリスは、NHMが出している。NICEというガイドラインによって診療が行われる。NICEガイドラインには、どのようにアセスメントをして、どのような治療・支援を行うかが明確化されている。NICEのガイドラインは、公開されている。 http://www.nice.org.uk/

また、イギリスの英国王立精神医学会のこころの健康ガイドには日本語版があり、日本語でもイギリスでの治療の概要が読める。このパンフレットの特徴は、どの項目についても分かっていることを完結に書かれている。
http://www.rcpsych.ac.uk/healthadvice/translations/japanese.aspx

このリーフレットから、少しに気になる所を抜粋してみる。
まず、知的障害を持つ人の抑うつや、死別による悲嘆反応という項目があることだ。こういう細かい項目があるのは素晴らしいと思う。
双極性障害の治療では、対人関係社会リズム療法が入っていないが、きちんと寛解期において、心理療法を行うと示されている。そして、CBT重視ではなく、心理教育、気分のセルフ・モニタリング等の要点が押さえられている。
PTSDの治療は、CBTかEMDRとなっている。摂食障害は、拒食症に対してはモーズレイ式の家族療法、過食症に対してはCBTやIPTが有効であることが書かれている。パーソナリティ障害に対しては、弁証法的行動療法、メンタライゼーションに基づく治療法、精神分析、スキーマ療法などがあげられている。強迫症は、すでにDSM-5の流れをうけて加筆されている。

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