確認がやめられない「確認強迫/加害恐怖」

強迫症(強迫性障害)
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確認強迫とは、確認を主に行っている強迫症のタイプです。ただし、実際に確認行為を行う強迫症のタイプは無数にあります。その為、「自分が加害を加えたのではないか」という状況で苦痛が生じるタイプを確認強迫と呼ぶことがあります。実際に確認を強迫行為とする強迫症のタイプには以下のようなタイプがあります。

 

「汚れ」に関する確認を行うタイプ

これは洗浄強迫の方のなかに見られる確認行為であるとも考えられます。洗浄強迫と確認強迫の両方を持っている場合は、このような症状がみられることが多いです。例えば、机の上にある液体をじっと眺めて、その中身が何であるかを確認し、自分に汚れがつかなかったかを何度も確認することがあります。

 

自分が被害を受けるのが怖い

このタイプの人は、自分が確認をしなかったために、自分が被害を受けることを嫌がるタイプです。例えば、「家に知らない間に泥棒に入られるのではないか?」「自分の確認が足りずに、仕事でミスをしてしまったのではないか?」などの不安にかられ、スイッチが消えているか、鍵をかけているかを確認したり、仕事上でのチェックを繰り返し行なったりします。

 

誰かに加害を与えてしまうことが怖い

このタイプの人は、自分が確認をしなかったために、誰かに被害を与えてしまうことを嫌がるタイプです。例えば、「もしかして、人にぶつかって、人を押し倒したんじゃないか」、「自動車運転をしていた際に、人をひいたんじゃないか?」などがあります。

 

正確でないことが嫌だ

これは、整理整頓強迫になります。「変なことを言っていなかったか」「間違った言い方をしていなかったか」などと考えて、自分の発言を確認したりします。

 

確認は、自分が気になることにだけで起こる

確認強迫の人が確認しなければならないと思う内容は、実際のリスクの大きさと一緒になっていないことがあります。例えば、落し物がないかを気になって後ろを振り返ったり、キョロキョロした方が、危険だったりしますが、確認の方が大切なのです。強迫行為を儀式行為と表現する場合があります。
強迫行為は、実は、綺麗にする、リスクを減らすという目的をなす行為ではなく、強迫観念を打ち消す行為なのです。そのため、その行為には既にあった目的は失われ、儀式(意味のない行為)になっているのです。

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