パニック障害の方のご相談を最近、うけることが増えてきました。
パニック障害の治療は、まずはSSRIなのですが、SSRIを飲んでいらっしゃらない方も多いです。その理由としては、副作用が出るというものです。
確かに、薬物は副作用がでるものです。しかし、パニック障害の方は身体感覚に対する過敏性から、副作用かもしれないと早く判断して、服薬をやめてしまう場合もあります。
副作用ではない、身体的な不調でも副作用かも…と気になってやめてしまうのです。
SSRIの効果は、出るまでに2週間かかります。2週間の服薬を待たずに、薬は効果がないと服薬をやめてしまう方もいます。
パニック障害の治療は、まずは薬物療法(SSRI)でパニック発作を消失することを目指します。その前提がなければ、エクスポージャーはかなり辛いものとなってしまいます。
パニック発作が起きると、次のパニック発作が起きやすくなることも分かっています。
また、残遺症状と呼ばれるような多汗、息切れ、離人などの症状も出てきます。パニック発作は、発症当時の影響はなくなるのですが、発作の波は形を変えて襲ってくるのです。
パニック発作が完全に止まってしまえば、エクスポージャーはかなり楽に進みます。