パニック障害(症)とは何か?

パニック症(パニック障害)
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パニック障害(症)とは、繰り返されるパニック発作が中心の病気だ。

パニック発作の症状としては、以下の症状のうち4つ以上が起こる

(1)動悸、心悸亢進、心拍数の増加
(2)発汗
(3)身震いまたは震え
(4)息切れ感または息苦しさ
(5)窒息感
(6)胸痛または胸部不快感
(7)嘔気または腹部不快感
(8)めまい感、ふらつく感じ、頭が軽くなる感じ、気が遠くなる感じ
(9)寒気または熱感
(10)異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)
(11)現実感消失または離人感(自分自身から離脱している)
(12)抑制力を失うまたは「どうかなってしまう」ことに対する恐怖
(13)死ぬことに対する恐怖

パニック発作の一つの特徴は、パニック発作が出る対象が分からないということがある。
例えば、自閉症スペクトラムのパニックや、過換気発作等は、これらの症状が生じる前に、本人が納得がいかないようなことや、辛い体験があったり等がある場合が多い。
しかし、パニック発作は、そのような前触れがほとんどの場合みられない。
少なくとも、パニック症の初期にはつかめない。
そのため、パニック障害の方は、いつ来るんだろう…という不安をたえず抱えながら生活することになる。

パニック発作の初発は、電車、バス等のすぐには逃げられない場所で起こることが多い。ここで、パニック発作が起きて、「このまま死ぬんじゃないか?」「どうしよう…逃げ場がない」という強烈な不安の発作に直面する。そして、なおかつこの発作が起こる前触れが掴めない。

そうなると、多くの人は、電車にのったらいざというときに…と、すぐに助けが呼べない場所、休めない場所に行くことが怖くなってくる。
これが、パニック症に合併する広場恐怖という症状になる。
また、「ここにいると、発作が起こった時にどうなるんだろう…」と不安になることを予期不安と呼ぶ。

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