トラウマ・PTSDの治療

治療の流れ
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トラウマとは?

トラウマ・PTSDは、いじめ、パワハラ、虐待、自然災害、犯罪被害、性被害、交通事故などをきっかけに生じます。誰でも、強烈な恐怖を感じた直後は、色々なものに不安を感じるものです。しかし、危険が完全に去ってしまったにも関わらず、『今もトラウマ体験の渦中にいる感覚に襲われる』という状態がトラウマ・PTSDになります。

 

トラウマ・PTSDの症状は?

・再体験

典型的には、繰り返し、過去の映像が思い起こされるフラッシュバックが有名です。フラッシュバックが起こった時、その場で感じたこと、苦痛だったことも同時に想起されてきます。例えば、DVをうけたときの無力感や恐怖という感情が、フラッシュバックの映像と共に蘇ってくるのです。

・回避症状

再体験が何度も続くと、そのトリガー(引き金)が、分かってきます。例えば、交通事故の現場近くを通る、ニュースの報道をみる、加害者の話を聞くなどがあります。このトリガーを避けようとする行動が回避症状となります。

・認知と気分の変化

トラウマを経験すると、「自分に責任がある」「世界は安全ではない」「何もコントロールできない」などの悲観的な考えが生まれます。トラウマとしての体験を、今後経験する可能性は非常に低いのに、「ここは危険だ」と思っているととても苦しい思いをします。

・過覚醒

フラッシュバックや再体験症状は、身体的なレベルでも起こります。例えば、その体験をした時の体の反応が出てしまうのです。この再体験症状のために、怒りや、警戒心など心理的な反応が生じやすくなります。

 

治療はどうしたらいいのか?

トラウマは、「過去のものが現在のものになっている状態」と言えます。その為、治療では、「過去のものを過去のものにする」必要があります。現在のところ、トラウマに対する治療法として、PE療法(持続エキスポージャー療法)、EMDR、ホログラフィートーク、自我状態療法等を行なっております。

 

PE療法 http://behavior.wpblog.jp/?p=944

EMDR http://behavior.wpblog.jp/?p=666

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