トラウマ・PTSDの治療では、まず自分自身が安全だと感じられるようにすることが大切になります。
これは、認知行動療法だろうがEMDRであろうが同じ手順を踏みます。
ここでは、自分自身でできるエクササイズを紹介します。
トラウマ・PTSDが重度の方は、このエクササイズの途中にもフラッシュバックが起るかもしれません。
その場合は、迷わず、このエクササイズを中止して下さい。
これは、本来、しっかりとした実践者と行うものです。
その中でも、自分でできそうな安全な部分だけを抜粋しています。
まず、自分自身がイメージできる落ち着ける場所のイメージを探しましょう。
例えば、森の中や、海辺、山の上、よく行く喫茶店、いつかいった旅行先等色々ありますね。
上手くイメージが作れない場合は、youtubeやDVDで、そのイメージの動画を探してみることも良いでしょう。
実際に、以下の手順で、それらの動画を流しながらやってみといいかもしれません。
イメージが決まったら、まず椅子にゆったりと座りましょう。
椅子が落ち着かないならば、そのまま床に座っても構いません。
そしたら、地面についている部分に注意を向けてみてください。
しっかりと、地面と繋がっている感覚、動かない感覚、そこに注意を向けてみましょう。
あなたが触れている床は、固いでしょうか? 柔らかいでしょうか?
温度はどれ位ですか? これらに注意を向けてみましょう。
次に、そのイメージを想像してみましょう。
目の前には、どんな光景が広がっていますか?
建物があるのでしょうか? あるとすれば、どんな建物ですか?
自然ばかりですか? 地平線は見えますか?
昼ですか? 夜ですか?
人は見えますか?
自分が見たくないもの、見ると怖いなと思うものは見なくてよいです。
想像できない、上手くイメージが作れない人は、焦らなくても大丈夫です。
そういう場合は、動画をみて、何が見えるかをみてみましょう。
映像が見えてくれば、今度は、何が聞こえるでしょうか?
人の話し声はありますか? 動物等がないていますか?
どんな物音がありますか? 川のせせらぎ、風の音、そんなものはありますか?
次は、どんな臭いがしますか?
何に触っていますか? 何をしていますか? 風はふいていますか?
これらを感じてみてください。