ADHDは報酬系の問題があり、なかなかやる気が出ずに、やるべき活動を先延ばしにしてしまう傾向があります。今回は、その中で幾つかの対処方法を紹介します。
ながら主義を実践
先延ばしにしてしまう活動は、「面白くない」ために、なかなかやりたくないものです。そのため、音楽を聞きながらやる、ビデオを流しながら作業に取り組むなどの「ながら主義」を実践してみるということも一つの方法です。
また、同時に複数の作業を並行して行うほうが「飽きない」ために作業がスムーズに行えるかたもいます。
溜めてからやる/リミットを作る
先延ばしにしてしまう活動は、コツコツしなければならない活動である場合があります。例えば、毎日の日誌など、ちょっとしたことだけど、毎日しなければならないことです。これらを毎日行うことはなかなか難しいのです。
そのため、「これ以上、これを溜めると危ない」というリミットを作り、溜めてしまった後にやってしまうことも一つの方法です。
中間締め切りを作る
逆に長期的に取り組まなければならない活動も、どうしても遠ざかってしまいます。そのため、長く取り組まなければならない活動の場合は、中間締め切りを作って、作業を細切れにして行うことも一つの方法です。
リマインダーを活用
ADHDの方に多いのが、気がついたら別の活動をしてしまいなかなか作業が集中できない方です。そのため、注意がそれてしまったら、今取り組んでいた活動を思い出せるようにリマインダーを作っておきましょう。例えば、今やっている活動を確認する札などを机の隅っこにおいておくのです。
また、ADHDの方は、「やらなければならないことを思い出す」ということが苦手です。一度、頭から抜けてしまうとなかなか思い出せないのです。その為、to doリストなどのリマインダーを設定しておくことも良い方です。
人に宣言する
大抵の報酬は、使えば使うほど飽きがきてしまいます。その為、使いすぎると段々と報酬として機能しなくなります。しかし、「人から褒められる」などの社会的報酬はなかなか飽きがきません。
そのため、Facebookやtwitter上で、ある作業をすることを宣言するということも一つの方法です。もしくは、作業が終わった際に、「終わった」と投稿することも良いでしょう。他の方から褒められることもモチベーションに繋がります。また、ライバルなどがいればより、モチベーションが上がります。
この他にも、人のための活動していくものを仕事に選ぶ、人に教えるために勉強するなど、様々な方法がありますので、自分なりのモチベーションの上げ方を研究していくと良いでしょう。