強迫性障害が治ってくるとどのような感覚になるのでしょうか?
一言で言えば、『気にならなくなります。』
例えば、トイレから出てくる時、家の鍵を閉めた時に、普通に出てきて、後からあれっと思うようになります。
「気にならなくなった」という言葉が、ぴったり来ると思います。「どうでも良くなった」という言葉も近いかもしれません。
「そんな風になるのか?」と、強迫性障害の方は言われるかもしれませんが、強迫性障害の話をよくきくと、1つ2つは、気にならなくなったことが実は見つかります。
そういう出来事を思い出してもらうと、いいかもしれません。
例えば、お気に入りの財布にシミがついてしまって、最初は嫌だったけれど、だんだん、気にならなくなってきたというものや、親にガミガミ言われて、仕方なく手洗いをしなかったら、手洗いをしなくても良くなったなどなど、実は意外にあります。
このように偶発的にエクスポージャーがかかる場合が実はあるのです。
エクスポージャーの効果がない人は、まずいません。
最初の方に、セラピストの人と一緒にエクスポージャーを体験しておくと、『エクスポージャーは嫌だけど、治る・良くなる』という体験を得られると思います。
『エクスポージャーって効果があるの?』から『エクスポージャーは、嫌だけど、治る・良くなるかも…』という気持ちになるだけでも、随分その後が違います。