強迫性障害の方の就労にまつわる問題と対策

強迫症(強迫性障害)
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強迫性障害の方があるていど治療が進むと復職や、就労という問題が出てきます。
その際によく出てくる質問について考えてみます。

まずは、「汚い仕事場だったらどうしょう」「トイレ掃除はありますか?」という質問です。このように自分の苦手な症状についての心配が出てきます。

これは、とても当然のことです。しかし、これは仕事を選ぶ基準というより、自分の症状ですので、このような基準で仕事を選ぶよりも、トイレ掃除があってもしようという意気込みで仕事に望むほうが良いでしょう。

一方、職場によっては手洗いが必要な職場もあります。例えば、看護師・介護師、食品加工・製造などの方です。

この方たちは、職場では手洗いはOKということにすると良いです。ただし、職場で決められた方法や、決められたタイミング以外ではしないことを原則とします。

さらに、帰って来た時に、汚れタオルがあれば、そのタオルで汚し直しという作業が必要です。
言い換えれば、仕事をしている時以外は汚れた状態を作ることになります。

また、職場によっては、確認を求められる職場もあります。検品をしたり、チェック・リストに不備がないかを確認したりする仕事です。

この仕事も、仕事場で決められた回数のチェックはしてもOKにします。例えば、データ入力では、ダブルチェック・トリプルチェックといって、2,3回のチェックをすることもあります。

この場合でも、決められた回数のチェックはしてもよいです。ただし、チェックによる残業や、規定回数以上の確認はやめます。

確認は汚し直しができないので、自分が仕事上ミスをしてしまったら…というイメージ・エクスポージャー(最悪のストーリー)を行います。

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