強迫性障害・不安障害の症状の把握の方法

強迫症(強迫性障害)
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強迫性障害や不安障害の治療の基本は、多くの場合、強迫性障害をモデルにしています。

つまり、
①トリガー(きっかけ刺激)
②侵入思考(強迫観念)
③出てくる感情
④感情駆動行動(強迫行為)

と呼ばれる悪循環です。

この感情駆動行動は、うつと不安の統一プロトコルで出てくる言い方で、強迫性障害では強迫行為に当たる言い方です。感情駆動行動という言い方をしているのは、この悪循環が他の不安症にも当てはまるからです。

さらに、実際は、回避と呼ばれる行動も悪循環を強めています。

回避は、嫌な刺激に直面する前に行う事前の策(行動)であり、
感情駆動行動は、嫌な刺激に直面した後にその不安をかき消そうとする行動になります。

これらを、セットで自分の悪循環を把握し、整理していくことが大切です。
例えば、パニック障害であれば、

トリガー:電車に乗る
侵入思考:「また、パニック発作が起きるのではないか」
感情:不安
感情駆動行動:電車に乗っている際に抗不安薬を飲む。電車を降りる
回避行動:電車に乗らない

というものがあるかもしれません。
確認強迫ならば、

トリガー:玄関の鍵をしめたとき
侵入思考:「鍵が閉まってないんじゃないか? そうなると、泥棒が入るのではないか?」
感情:不安
感情駆動行動:鍵を何度もチェックする
回避行動:家に人がいない時は外出しない。という感じになるかもしれません。

この5つの項目で整理していくと、自分の何を治療すればよいかが自然と分かってきます。

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