不倫のトラウマを癒やす

PTSD トラウマ
Fresh wood garlic on wood
Pocket

現代の社会において不倫に関する問題は非常に直面する問題です。ここでは、不倫のトラウマをどうすればいいのかについて考えていきます。

不倫の背景にある心理

不倫をする男性は、妻に自分の思っていることを素直に話せないという状況にあることが多いです。結婚生活が長くなると、恋愛関係にあった頃の気持ちとは別に、子育てや家族の今後など様々な問題が出現してきます。また、年齢が上がると仕事でも難しい問題に直面するようになります。

その中で、自分の弱さを出せる存在であったり、純粋に生活のことを考えなくても良い不倫相手の存在が癒やしの存在になっていきます。

不倫をする女性には、いくつかパターンがあります。まずは、夫に対するマンネリを感じる場合です。夫は誠実で、周囲からはいい夫だと思われる。でも自分を積極的に求めてこない、性的に求めてこない。という背景が最も多いです。この場合、不倫相手は、自分のことを大事にしてくれる、女性として見てくれるために惹かれていくことになります。

もう一つのよくあるパターンは、夫の暴力です。DVやモラハラといった問題が背景にある場合です。この場合は、人に大事にされるというのはどういうことなのか、普通の人はどうしているのだろうという興味や、現在の夫との苦しみのはけ口として、不倫をしている場合が多いです。

不倫をどう乗り越えるか?

不倫の問題は、慰謝料や離婚の問題だけではありません。その他にも様々な問題があります。カウンセリングに訪れる方の多くは、不倫が発覚し、慰謝料の問題もある程度方がついたのに、不倫のことでパートナーが情緒不安定になるということで訪れます。特に、不倫をした側からの依頼がとても多いです。

不倫が発覚すると、それまでの家族の問題がこの事件をきっかけに一気に表面化します。いままでは、我慢してきたこと、なあなあにしていたことが表に出てきてしまいます。一番表に出てくることが多い問題は夫婦間のコミュニケーションの問題です。

不倫に対するよくない対応

不倫をした側が、最初に初期対応としてすべきことは、不倫に関する誠実な謝罪です。不倫をされた側は、夫婦の大切な時間を削って、別の異性を大事にされたという感覚があります。まずは、この部分について取り組む必要があります。

この段階で不倫をした側からよくでてくる訴えは、「謝っても、責められる」ということです。「自分がやったことは許されないとは分かる。でも、謝っても責められるのでどうしていいか分からない」という話はよく出てきます。

不倫をされた側は、失望、怒り、悲しみなどの感情でごちゃごちゃになります。攻撃的になり、「どうして、こんなことをしたのだ?」と怒りをあらわにするでしょう。

ここでは、不倫をされた側にどんな苦しみがあるのかをよく、きくというのが一番良い対応です。自分のどんな対応が、どんな気持ちを生み、どんな苦しみを生み出してしまったのか、詳しくきいて理解することが大切です。

不倫された側は、不倫した側に対する信頼感が0になってしまいます。相手が何を言っているのか、苦しんでいるかを理解し、謝罪する中で、不倫によって失われた信頼感と安心感を取り戻していく必要があります。

新しい関係性によって、関係を再構成する

不倫のトラウマを癒やしていくためには、不倫に関する対応も必要ですが、現在の夫婦の関係性を再度見つめ直す必要があります。

特に不倫による感情的なわだかまりがずっと続いている場合、不倫の前に夫婦関係に何らかの破綻や問題がある場合が多いのです。

例えば、日々、お互いの気持を共有していない、パートナーのことを大切にしていない、思っていることを話せていないなどです。今一度、パートナーの声を聞き、相手のことを思って関係を作り直していくという姿勢が必要になります。

Pocket

タイトルとURLをコピーしました