発達障害

自閉スペクトラム症
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AD/HD(注意欠如多動性障害)は、多動・衝動性と不注意と呼ばれる二つの症状が特徴の病気です。多動・衝動性の症状がある成人の方は、多弁で気付いたら一方的に話をしてしまう、長い会議などが苦手で上の空で話をきいてしまう、じっと待っていることが苦手などの症状があります。不注意の症状がある方は、ケアレスミスが多い、すぐに気が散る、忘れっぽい、ものをすぐになくしてしまうなどの症状があります。
AD/HDそのものに対しては、薬物療法があり、本邦でも数種類の薬物が承認を得ています。AD/HDが世間に知られるようになり大人のAD/HDが注目を浴びるようになってきました。大人のAD/HDで問題になるのは、合併しているうつ病・不安障害の治療等です。これらは二次障害の中で生じている場合もあります。AD/HDの症状をよく理解して、日常生活の工夫をしていくことで、これらの二次的に起こっている問題を緩和していくことができます。このAD/HDの症状の理解がなければ、うつ病・不安障害がなかなか改善しません。
自閉症スペクトラム症(以前は、アスペルガー障害、広汎性発達障害)は、コミュニケーションと、こだわりの二つの症状が特徴の病気です。コミュニケーションは、非言語的なサインを見落とす、言葉に明確に示されない意図を読み間違える、暗黙のルールが分かりづらいという症状があります。こだわりは、スケジュールが急に変更になるとパニックになってしまう、興味の偏りなどの症状があります。
自閉症スペクトラム症に直接作用するお薬は今のところ、残念ながらありません。自閉症スペクトラム症も世間に知られるようになったため、大人の自閉症スペクトラム症の方にも注目が浴びるようになってきました。自閉症スペクトラム症の方も、AD/HDの方と同じように症状の理解をしていくことが大切になります。
成人の自閉症スペクトラム症の方にはフラッシュバックという問題があります。これは、今までに経験してきた失敗やトラブル、中にはいじめ等の記憶が何かのきかっけでよみがえってくることです。このフラッシュバックがPTSDと同じものなのかどうかは議論のある所です。しかし、PTSDの治療に用いられる治療法が自閉症スペクトラム症のフラッシュバックにも有効なことが分かってきています。

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