社交不安障害の治療:ソーシャル・スキルの練習を通して自信を身につける

社交不安障害
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社交不安障害(あがり症) と呼ばれる方たちの中には、あまりエクスポージャーに重きを置かないほうが改善する方たちがいます。

そういう方たちは、中程度以下の社交不安障害の方です。

この方々は、社会で生活していく上ではほぼ困らないと考えられます。しかし、少し社会的な場面になると緊張し、会議での発表やみんなの前での発表という場面において、もっとも不安が出ます。

この方たちは、そもそもエクスポージャーで、不安を上手く引き出す状況を作りづらいという点があります。一対一のカウンセリングでは、エクスポージャーの状況を作り出すことが難しいのです。

カウンセリングでは、ビデオを元にエクスポージャーも行い、スピーチの様子をビデオで撮影して、フィードバックをします。

しかし、一番の中心はエクスポージャーではないのです。

声の大きさや、間のとり方、沈黙があったり困った時にどう言う風に一言目を話すかと言った点を細かく指導していくことが中心になります。

さらに、このような方たちは、自分に自信がないことが多いので、自信を持ったフリをして話してもらうようにします。そのためには、ビデオフィードバックがかかせません。自分の話している様子をみながら、もっと自信をもって話しているようなしゃべり方ができないかと工夫をしていきます。

また、このような方たちは、「自分は、変なことをしゃべっている」という認知があります。そのため、様々な人のスピーチをきいてもらったりして、ぼちぼちなスピーチでも、大して人は聞いていないことを実感してもらう必要があります。

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